あの日みた、いつぞやの戯れ

私の名は、だくてん。漢字で書くと、濁点。 とりたてて特徴もない、極々普通のコッチ男子。 余りに特徴もないので、あえてのブログ。あえての与太話。  話が飛ぶのは、自由の証。 さぁ、捕まえてごらんなさい 。* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ

狂おしい小便器(蠱惑的な戦場で、プラトーンの如く天を仰ぐ)

始めに断わっておく。


俺は決して、小便器の色、形状、使用目的に思いをはせ、


『かわいいよ、小便器、かわいいよ』


と、ハァハァする性癖はない。


頬ずりせんばかりに、その系統の行為を好む知人を知らんでもないが、あえて語るまい。


つか、語れねぇし。

 


大事な事なので、もう一度言う。


決してそういった嗜好はない。


なんなら、黒板にチョークでデカデカと書こう。


チョークの色でいうなら、赤。

『せんせー、先生の背中で黒板が見えませーん』

こんなセリフを吐くのは、大抵女子。


まったく女ってヤツは、毛が生える前から女でいやがる。

いきなり話が逸れたではないか。

 



男子であれば皆経験があろうかと思うが。


小便器に向かうのは、男と男の勝負である場合が多々ある。


大抵、便器と便器の間には、金かくしなる真心設備が備わり、各人の肉体的プライバシーに配慮がなされているが、最近の便器製造メーカーはお洒落を追求しすぎ、この真心設備である金かくしをないがしろに、独自路線を突き進む。


便器サイズも控えめ、流線形のフォルムは計算されつくしてるかのように洗練されてるっぽく、
その気はなくても、ちょっと一輪挿してみたくなる。

お華の先生なら、挿した人の内面をも汲み取り、
「結構なお点前でした」と、お茶請けを一つサービスしちゃいそうになる程に、お洒落。
広海深海なら、シンクロ率高めに「オシャレー!」と叫ぶ程、お洒落。


お洒落な小便器には金かくしは無粋な代物とでも扱われるのか、お洒落トイレに金かくしの姿はない。

 


もっと酷いのは居酒屋。


金かくし、当然なし。


しかも、壺を床に直置き。


もう、どないせぇと?

 

 

 


勿論、自分の持ち物に自信がある殿方は、それこそ、


『てめぇ。目の前に一歩前へ、っつー張り紙が見えねぇのかよ!』


と心の中でなじりたくなる程遠距離。


いきなり強敵現る。


ドラゴンボール第1話でフリーザが現れたぐらい、強敵現る。


勝てる気がしない。


なぜなら、俺のは控えめ。


今風に言うなら、ナノイー


または、プラズマクラスター


カッコイイからプラズマクラスターにしよう。


なんか、強そう。


色々、強そう。


プラズマクラスターの相棒は、あの真心金かくしだったのに、もう彼はここにいない。


竹内まりあの『駅』が脳裡を過る。


まりあには申し訳ないが。

 

 

 



2つ並んだ便器の片方に現在真っ最中の男。


勿論、彼の所作が済んだあとに便器を使用するという選択肢も与えられてはいる。


しかし。


男には、戦わなければいけない時がある。


それが、負け戦であったとしても。

だから、小便器は狂おしいのである。


いや、待てよ?


よくよく読み返すと、狂おしいのは小便器ではなく、彼の持ち物のサイズだった。


よし、泣こう。