ベッドではムスカ様 (世界の中心でバルスを叫ぶ)
よく。
週刊誌を見ると、年頃の若い娘さんが、水着姿でいろんなポーズをしてるよね。
恐らく、そんな娘さんの、あんなポーズこんなポーズを見ながら、
世の殿方達は股間を熱くしてるんだろうな。
ふーん。こーゆーのがいいのか。
試しに。
女豹のポーズを真似して、写メを撮ってみた。
画像を見ると、
しどけなく、あられもないが、エロくもない
魚ヅラの髭中年の姿があった。
何が違うのだろうか。
つか、何をしているのだろうか。
部屋で、アイスコーヒーを飲みながら、女豹のポーズをして過ごす、只今午後7時半。
優雅な時間の使い方ではある。
最近。
性的な分野での活躍が、めっきりっつーか、サッパリっつーか。
活躍の場が、妄想の世界でしかないっつーか。
だから、うっかり女豹のポーズしちゃったっつーか。
暇を持て余すと碌な事しないね、独身の30男(俺)って。
でもね、俺、すごいよ?妄想の世界では。
加藤鷹かな?ってくらい、すげぇ。
加藤鷹にだってなれるし、なんだったらムスカ様にだってなれる。
高速で指を動かしながら、「見るがいい、ラピュタのイカヅチを!」とか言ったり、
「君は床に伏せていたまえ」とか言いながら、バック突いたり、
クライマックスで「バルス!」って言いながら「目がぁ!目がぁぁぁぁっ!」ってなる、ムスカ様プレイしたいから、誰か俺とまぐわいましょう。
目に入ると、痛いよね。
つか、最近してねーけど。
いえ、ムスカ様プレイじゃなくて。
そんな性癖ないって。
昔はね。
お付き合いしてたような気がする、ちょっとだけ遠距離の彼のもとへ、仕事終わりに車を走らせたりしたよ、この(今はエロ動画を眺める事だけが至上の喜びとなっている)俺が。
午後11時に家を出発して高速をブッ飛ばして合いに行くとか、その行動力がどこから出たのか、今となっては分かんねーけど。
まぁ、下半身あたりから力が湧き出してたんだろうな。
俺はその、下腹部の疼きを「恋のチカラ」と呼んでるんだけど、
恋のチカラとは、かくも偉大。
恋であるが故に、
『あふん!お強いのねぇぇぇぇ!』
と叫ぶ声にも、自然と力がこもるよね。
あふん!ってなんだよ、って自分でも思ってはいるけど。
ところで。
恋のチカラと性癖。
組み合わさると強力な絆となる、この2つ。
しかし、反発し合うと、恋の関係性も灰となる、バルス的なものだよな。
コッチの世界でもそうなんだけど、よりハードルが高いといえばノンケの世界だろうな。
例えば。
リアル女子とノンケ男子との恋愛の始まりを考えたとき、
双方が持っている性癖とやらは、お互いが認識できていない状態で始まると考えていいと思う。
『あたし、鞭が好きなんだけど、お付き合いよろしくて?』
なんて、付き合う際に確認はしてないよな?
してんの?
してないのであれば、いつ、どのタイミングで相手に伝えているんの?
男子であれば。
何度か逢瀬を重ねたのちに、『ねぇ。こんなのに興味ある?』と持ちかけるんだろーけど、女子側からのもういうアクションがあるもの?
流石に、後輩女子からそーいった相談を持ちかけられた事がないので、分からん。
『先輩! 実は私、鞭がすきなんですけど、いつ彼に打ち明けたらいいですか?』
なんて相談された日にゃ、俺に生理がくるわ。
いつかは打ち明けなければならない事だろうし。
打ち明けた事で恋愛関係が消滅する危険もあるだろうし。
もし、性癖を共有していたとしても、そのプレイの成熟度で、喧嘩にもなるだろうし。
いえ、ね。
俺だって知ってる。
様々な性癖毎に、掲示板やらが存在してるって事くらいは。
だけどさ、それでどれだけの男女がカップルになったのか、
それが全体の何パーセントなのかを想像するに、多数派ではないだろうな。と。
であれば。
掲示板で募集する程ではないけれど、実は彼氏(彼女)にしたい・して欲しいプレイなり性癖がある彼女(彼氏)は、付き合う過程でバルス的な告白を相手にしてるって事だ。
そー考えると、恋愛ってすげぇ。
今なら、素直に言える。
ファイト!
俺は、恋する貴方を応援します。
あなたの、性癖の為に。
そして、世界の中心で、こう叫ぼう。
『バルス!』
(意味:リア充爆発しろ)