ディスカバリーご近所(群衆の先に見たものは)
実はね。
今年のゴールデンウィークは彼氏と旅行に行こうって、ずっと前から計画してて。
温泉がいいかな?
それとも、テーマパーク?
なんなら、思い切って海外?
なんて、すげぇ盛り上がってて。
で、ついうっかり、彼氏を作るのを忘れてた。
そっかー、そこからまるっと忘れてたかー。
計画、オジャンじゃねーか。
どーすんだよ、今年のGW。
責任者出てこい。
いてもたってもいられなくてね。
取りあえず、車に飛び乗りましたよ。
アタシをどこかに連れてって!っつって。
てめぇが運転する車に、連れてって、もなにもねーけど。
でも、何も思いつかなくて。
あんまし、遠出もしたくなくって。
この際、近場でなにかスポット的なスポットに行ってみようって思って。
ディスカバリーご近所!
っつーことで、隣町のとあるマイナースポットに立ち寄ったの。
縋った、っつった方がいいかな。
今日、どこかに出掛けておかないと大変な事態に陥りそうだったからさ。自分が。つか、自分の精神状態が。
で、なんか知んないけど駐車場的な所に車がたくさん停まってたんで、飛び込んだのね。そこに何があるかも知らずに。
したらさ。
すげーの、人。
人、人、人。たまにインド人。んで、人。
インド人?
何もないんだよ?ここ。
大行列の先にある、立て看板を覗いたら、あるのは湿地。
かろうじて、湿地。
「そんな馬鹿な!」って二度見しても、湿地。
どいつもこいつも、湿地目当て。何の目的があって湿地みてんの?
おい、そこのカップル。お前らに聞いてんだよ。
こんな抜けるような青空のもと、なに湿ったとこ見に来てんの?
もしかしたら何かあったのかもしれない。観光バスとかあったし。
だけどさ、「湿地」という単語を見ただけで、もう見る気、失せちゃった。
湿地なら俺んトコにもあるもん。あの娘に負けないくらいの、湿地。
ここしばらく、誰にもお見せしてない湿地。
位置的関係で、俺自身、見れないんですけどね。秘境かよ。
湿地は俺ので充分!とか言いながら帰ったよ、プリプリしながら。
で。
お家に帰って調べてみたら、毎年キー局のニュースで流れるレベルのイベント、やってました。
見てねぇよ、俺。そこ、行ったんに…。
明日は。
もう少しお勉強をしてから、ディスカバってみようかと思います。
ディスカバリーご近所っ!