ファイトクラブ(この勝負に負けたら生きていく資格もない)
場所によっては大荒れの天気になったようだけれど。
うちのあたりは青空が広がってて、湿気が高いけれどもやっぱり天気がいいと気持ちが良くて、「あぁ、天気までも俺の39歳を祝福しているわ」と、こちらも晴れ晴れしそうな気分でコンビニにタバコを買いに立ち寄って。
会計を済ませて店を出ようとしたら、2、3才のお坊ちゃんが、自分の背丈より高いレジカウンターに爪先立ちになってお菓子を出そうとする姿にホッコリして、思わず微笑みながらその様子を眺めていたら。
母親が怯えた目つきで俺を見つめてた。
ビューティフル・チューズデイ。みんなっ!不審者してる?
どうも、だくてんと申します。
人を見かけで判断したいけないって教えられたけど、会話をすることも、次に会う事もない、たまたま遭遇した知らない人を判断するのはやっぱり見かけで。
見かけだけでどこまでその人物を見破る事ができるかが、勝敗を決する気がする。
男児のお母様、俺がホモだって気づかなかったわね?
だから、アタシの勝ち(* ^ー゚)
よく分かんねー勝負で始まったけど、いつもの事だから心配しないで。
つかね。
日々、戦ってんのよ俺ら中年男性は。
仕事だったり人間関係だったりを想像しただろうけど、「不審者に思われない外見と行動」の実践型ロールプレイングとして、俺らは日々戦ってる。
ここ数年、俺世代の中年男性は歩いてるだけで不審者扱いされる事があるのよ。
俺でさえ。
いや、アタシでさえ。
ホモであるアタシでさえ、その危険性がある。
いっそのこと、首から「アタシはホモです」とプラカードをぶら下げようかとも思ったけれど、それをしたら間違いなく不審者認定されてしまうのでしないけど。
意外でしょ?
でも、しないの。
「じゃあ、どーしたらいいのよっ!」っつーヒスを起こしそう。
いけない、いい男眺めて落ち着かなきゃ。(これもアウト!)
確かに。
部屋干しの生乾きのイヤな臭いが脇がの臭いに似てる事にきづいて、もう部屋干しの臭いについて悪態がつけないわ、とか、
ノンケ男子がおなごの胸の谷間に興奮してるけど、ホモだって胸や尻の谷間に興奮してるんだぜ?とか。
色んな事を考えながら日々過ごしているけれど、あくまで脳内だから。
日々、不審者に思われないようにビクビクしながら生きてる中年男性の一人として、
世間と戦ってるの。この戦いだけは絶対に負けられない。負けちゃダメなの。
でもさ。
ふと不安になって、地域の不審者情報欄とか見ちゃうよね。
俺の痕跡を探して。
やだそれ流浪の旅人みたい!とか、一人で盛り上がった事は置いといて。
いなかったよ、俺。
取りあえず、まだ未・不審者。
でもまぁ、いるわいるわ。俺の県。
主に下半身露出。
スタンダードだよね。
直球っつーか、ヒネリがねぇっつーか。
なんつーの?
もっと振り切れた不審者いねーの?
いたら怖いけどさ。
とにかく、今の時代なんて事ない事柄で不審者扱いされてしまうから、不審者に思われない事が必須。俺みたいな、髭面の中年男は特にヤバい。
今日も明日もあさっても。
この戦い(名付けて、ファイトクラブ)を勝ち抜いてやるんだからっ!