あの日みた、いつぞやの戯れ

私の名は、だくてん。漢字で書くと、濁点。 とりたてて特徴もない、極々普通のコッチ男子。 余りに特徴もないので、あえてのブログ。あえての与太話。  話が飛ぶのは、自由の証。 さぁ、捕まえてごらんなさい 。* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ

【世界名作童話】筋の男、ギンギンの男

『金の斧、銀の斧』

皆さんは、この 童話からどんな教訓を教えられてきたでしょうか。

正直者にはいいことがある?

もちろん、そうでしょう。正直であれ。心ある大人であれば、そう教えます。

しかし、

まごう事なき絶賛アラフォーを生き、

私以上にアラフォーが似合うアラフォーが、さてこの世の中にいるのだろうか?

と思わる私には、全く別の教訓が見て取れるのです。

 

 

 

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あるところに。

2人の愛人男との関係を、どう精算するか悩んでいる木こりがいました。

 

 

一人は、筋肉隆々なガタイ 自慢のバルキーマッチョ。

もう一人は、精力絶倫で何度でもイケる、ギンギンな持ち物を持つ男。

木こりは、職業柄、筋肉質で性的魅力に溢れていたので、どちらの男とも充実した性生活を送っており、別段の不満のない毎日を過ごしていましたが、そろそろオイタできる年齢でもなくなってきたので、今後の事を考えて生涯の伴侶を決めて落ち着こうかと考えていました。

若い頃なら引く手あまたであった木こりでしたが、年齢を重ねていく内に、お声を掛けて貰う機会がめっきりと減ってきましたからね。賢明な選択です。

 

ですが、木こりは2人の愛人に対してマンネリを感じていましたので、2人の愛人から伴侶を選ぼうとは考えていませんでした。新しい男が欲しかったんですね。

 

そこで木こりは、職場近くの森の中の湖に2人の愛人を誘いました。

『BBQしようよ♪』

ゲイのイベントといえばBBQですよね。

2人の愛人たちは、喜んで湖に向かいました。どちらも木こりとの愛人関係を隠したままで。これもよくあるお作法です。

 

楽しかったBBQも、そろそろお開きかな?という頃合いに、木こりは別々に愛人を湖に誘い出し、隙を見て彼らを湖に突き落としました。

目撃者は誰もいない。完全犯罪なんてチョロいものよ。

木こりは清々しい気持ちで湖を後にしようとしたところ、湖から自分の事を「泉の精」と名乗る、ちょっと関わりたくないタイプ妖精が現れました。

ゲイバーで、なんて呼べばいい?と問われて「俺、泉の精です」なんて、どの口が言わせるんでしょうか。普段であれば完全スルーですが、その場に木こりしかいないんですから逃げようがありません。

 

関わりたくないタイプの泉の精は、こう問いかけます。

「木こりさん、湖に落し物されましたね?届けに参りました。

貴方が落としたのは、

①この、筋肉美はもちろん、手料理を得意とするラウンド髭ですか?

②この、今まで経験したことのない極上のテクニックを有するガチムチですか?

それとも、

③ナイフを研ぎながら復讐を誓う、バルキーマッチョとギンギン男ですか?」

 

木こりは、幼少の頃、両親から『金の斧、銀の斧』のお話をよく聞いていましたので、迷うことなく③を選びました。光の速さで③の番号札を出します。

「相当なラッキー問題だぜ」

木こりは、ほくそ笑みました。

手に入れる事ができるのは、①と②に違いありませんから。

新たに手にしたラウンド髭とガチムチと、当分の間めくるめく性生活を過ごせると思ったからです。得意料理は何かな?極上のテクニックってどんなのだろ?

木こりの妄想と股間は膨らむばかりです。

 

案の定、泉の精はにっこりと微笑みながら、木こりにこう告げました。

 

『素晴らしい、貴方はとても正直な人ですね。全ての男を貴方に差し上げます。

さぁ、バルキーマッチョとギンギン男よ。思う存分復讐を遂げなさい』

 

その後、湖のほとりには、背中にナイフが突き刺さった木こりの亡骸が横たわっていたそうです。

4人の男たちは、それぞれに好みの男性を見つけ、幸せに暮らしたと伝わっております。

 

 

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男の精算は、くれぐれも慎重に。

いつ、貴方の背中にナイフが突き刺さるか分かりませんよ。