【世界名作童話】赤ずきんちゃん(仮)
すこし間が空きましたが、今日のお話は『赤ずきん』です。
いくらなんでもお婆さんと狼の見分けがつかねーなんてあるか?と、子供ながらにツッこんだものですが、私が所属するこの世界、見分けがつかないなんて事がよくあります。
ツイッターで『彼氏とデート♥』というツーショット画像付きのツイートが流れてきて、
『え・・・っと、どっちがフォロワーさん?』
と、本気で悩んだ事があります。TOP画像を確認しても分からなかった・・・。
今回お伝えしたい教訓とはまったく関係ありませんが、まぁそんな事があった、と。
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あるところに。
過去に性的にまぐわった人の事を覚えられない、イケメンでガチムチした肉体の、とある部分が被っているコがいました。
その肉体的な特徴から、赤ずきんちゃん(仮)と呼ばれ、その業界では広く親しまれていました。
(仮)は、意外と人気があるんですよ。
まぐわった男を覚えてないなんて、けしからん!って言っても無理な話です。
連日連夜、数え切れない殿方から夜のお誘いが絶えない人気者でしたからね。
「俺の事、覚えてないの?」って傷つくのは身勝手というものです。
只でさえ、まぐわうお相手が多いですし。
あまつさえ、こちらの人たちは皆、短髪髭で外見がそっくりですし。
カレンダーアプリでデートの記録をつけても、どれがどの殿方かなんて思い出せる訳がありません。とても羨ましいアプリの活用法ですね。
ある日。
お世話になっているお婆さん(ママ)へのお届け物を頼まれた赤ずきんちゃんは、
お婆さんの経営する2丁目のお店に向かいました。
実は、お婆さん(ママ)の顔もよく覚えていませんが、お店に着けばなんとかなる、さっさと用事を済ませて今日の予定を満喫しよう、なんて思っていたかは分かりませんが、その道すがらに、狼(のように毛深い、だけど赤ずきんちゃんのタイプには程遠い殿方)に声をかけられました。
『格好イイっすね!俺と飲みませんか?』
突然、殿方から声をかけられる事はしょっちゅうでしたので、赤ずきんちゃんは慣れた素振りで、かつ笑顔を忘れずに拒否します。
『予定が詰まってるから、また今度ね♪』
パーフェクト。リプレイで もう一度。
コレくらいエレガントに、男をあしらってみたいものです。
私が同じように対応したところで「気取ってやがんな、あのブス!」と罵られるでしょうが。
赤ずきんちゃんの行く先を察知した狼は、先回りしてお婆さんに成りすまし、お店で待機します。
『お婆さんチーーーッス♪ ご無沙汰してまっす』軽いノリの挨拶ですね。
『あれ?なんか毛深くなりました?』
『つか、雰囲気変わったげなんすけど、なんでっすかね?』
先に申し上げた通り、赤ずきんちゃんは男の顔を覚えられません。
ですが、当たり障りない会話でやり過ごして、用事を早めに済まそうとしていた赤ずきんちゃんは、カレンダーアプリで今日の予定をチェックしながら早くもお店を出かかってます。今夜の予定は7時。待ち合わせ場所は2丁目のベローチェ、と。
隙だらけの赤ずきんちゃんに、狼が襲い掛かります。
『お前を食べる為さっ!』
食べられちゃったのかって?そんな訳はありません。タイプから大きく離れてましたから。
たまたま別件でお婆さんのお店にやってきた、猟師のような風貌の骨太で大胸筋が発達した友人と2人でボッコボコにし、更には圧倒的なコミュニティを駆使して、狼を2丁目界隈から追放させたとのことですよ。
お婆さんは無事か気になりますか?
狼に食べられてシャワーを浴びてたんですが、このイザコザを隠れ見ていて、出るに出れなかったようです。一度きりの過ちは心の中に封印して、その後も何事もなく過ごしたと伝わっております。
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誰がどう繋がっているか分からないこの世界。
一度悪い噂がたつと厄介ですよ?というお話でした。
気をつけましょうね。