ゼロ・エロビティ(ゼロ・グラビティから読み取る、本来あるべき性行為への取り組み)
彼氏ゼロ、お誘いゼロ、なんらかの予感すらゼロの極限状態から、性感できるのか。
日に日に極限の度合いを増していく、師走ももう半ば。
もはや性活に支障が出るレベルの寒波に見舞われておりますが、皆さんご無事でしょうか。
だくてんと申します。私は厚着してるので、無事です。
今宵は、久しぶりに通常放送にてお送りします。
童話、ちょっと飽きてきたし。
『寒いよ。人肌が恋しいよ』とはよく呟きますが。
雪降るかもー!積もるかもー!首都圏交通マヒしちゃうかもー!と、この世の終わりを告げるニュースが頻繁に流れているっつーのに、服なんて脱いでる精神的・肉体的余裕はない訳で。
湧き上がる性の衝動と、寒波に晒された事による生命保存本能とが激しいせめぎ合う一大スペクタクル。
どなたか、ハリウッドで映画化して頂けないものでしょうか。
是非ともだくてん役は、ジョージ・クルーニーでお願いします。
という訳で、観てきましたよ、『ゼロ・グラビティ』
(****以降、ネタバレ要素がかすかに含まれますので、念のためご注意くださいまし)
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圧倒的、宇宙描写。
圧倒的、私だけを見て感。
とにかく、宇宙だけです。
とにかく、サンドラ・ブロックだけです。
よくぞここまでテーマを絞ったな、と。搾りかすすら残ってない。
誤解しないで頂きたいのですが、私、存分に映画を満喫しました。
無重力に翻弄されるサンドラ・ブロックと、ベッドの上で殿方に翻弄される己とを重ね合わせながら、
「もう、上だか下だか分かんなくなっちゃうよね」
と、ここ数年来、映画を鑑賞して感じた事ない感情移入をしちゃってね。
まだ現役バリバリの、大活躍?してた在りし日のまぐわいとか、思い出したよね。
大きなスクリーンの端から端まで、手前から奥、奥から手前まで、サンドラ・ブロックは泳ぎます。
ベッドの端から端なんて、彼女には狭すぎる舞台。
花びらもビックリの大回転しちゃうんです。
激しいよね。見習わないとね。
穴(宇宙ステーションの入口)という穴を求めて宇宙空間の暗闇を彷徨う彼女の姿に、タチに求められるのはこの貪欲さだよな、とウケ目線で涙腺を緩ませる事、数度。
これは、セックスが淡白になった現代人へのアンチテーゼなのではないか?
広大な宇宙空間でもがくサンドラ・ブロックの勇姿に、「もっと求めろ!もっと悶えろ!」と戒められたような気すらする。
アメリカでは。
裕福な知識人層の間で、セックスを2人の関係性を深めるセラピーに活用する流行があるそうで。
カリフォルニアやテキサスとかではなく、ニューヨーク辺りで。
そう、キャリーとかサマンサがいそうな辺り。
私が見識を深める意味で毎晩欠かさずにチェックしているxvideosなどで、特にエロくもないマッサージ動画とかが、やれタントラだ、やれ性的エネルギーの昇華だなんだと持て囃されてるご様子。
あくまで、スロー。
あくまで、ソフトタッチ。
「これじゃ抜けねぇよ!」と。「ビッグバン来いよ!」と。
サンドラは怒ってるんです。いや、俺は怒ってるんです。
そんなインテリたちへのアンチテーゼを、『ゼロ・グラビティ』から感じとりました。
私は求めている。もっと激しい責めを!
求めよ!されば救われん。
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・・・色々述べたりしましたが、単純に面白かったです。
最近の映像技術ってすごいね。
テーマを極限まで絞って、観客を映像に集中させた事が成功の鍵だったと思います。
そんな『ゼロ・グラビティ』は、現在全国の映画館で絶賛公開中です。